『成功体験』が、足をひっぱるときがある

過去の成功体験が、いまの自分の足をひっぱる。
成功したからこそ、その外へ動けなくすることはないでしょうか。

この記事の目次

  • 過去の成功体験とは
  • コンフォートゾーンの中に居る
  • 新しい世界は過去にはないから

過去の成功体験とは

自分の過去を振り返って、成功したと自覚している経験はあるでしょうか。
自覚はなくとも、生きてきた中で、達成したこと、成功させたことだけでなく、日常の小さなことでも、誰しも成功体験を持っていると思います。

例えば、仕事の中で、成功させたものがあって、数年経っても、そのときの経験と感覚が大きく残り、それ以外の方法を受け入れにくくなる場合がないでしょうか。

例えば、災害が発生しそうな自然の天候に遭遇したとき、過去も同じような体験をし、大きな被害に合わない場合、それが成功体験として残り、油断に繋がることないでしょうか。

過去の経験は、いろんなことを吸収できる奥行きにもなりますが、そのことに、知らず知らずのうちにこだわっていたら、それが新たなことの足をひっぱる『成功体験』となることもあると思うのです。

自分の『いま』の感覚を注視して感じてみて、どこかにこだわったり、動けなかったり、逆に軽んじてしまったりする感覚があるのなら、そこには、過去に背負った『成功体験』が潜んでいるかもしれません。

コンフォートゾーンの中に居る

人は、誰しも『コンフォートゾーン』というものを持っています。
コンフォートゾーンとは、自分が不安にならず、心地よく居れる空間のことで、生活の場、仕事の場の空間だけじゃく、自分が動く行動の範囲も、コンフォートゾーンがあると言われています。

このコンフォートゾーンの中に居たら、不安が少なく、自ら動くこともストレスなく過ごせるのですが、その中だけに居ても、新しいものを取り入れたり、新しい場所へ行くことはできないのです。
新しいものが必要じゃないと思う人でも、ときに、大きな出来事が起こる場合、それを乗り越えるために、不安要素に立ち向かう必要は出てくると思います。

もちろん、自分が心地よく過ごせる、不安もなく、変化もない世界を望む人は、居ると思います。
と同時に、大きく変化することだけが、素晴らしいこととも思いません。
ですが、人生を歩むとき、仕事をするとき、経営をするとき、そのときの流れに沿った変化は、やってくるものです。

そのときに、過去の経験や、これまでの“常識”だけの囚われていたら、動けなくなることもあると思うのです。

新しい世界は過去にはないから

極端なことを言うと、過去、現在、未来と、もしかしたら時間は、断片的に進んでいるんじゃないでしょうか。
過去は過去、今はいま、未来は未来
その時々で、時間は分かれていて、その時々の生き方、進み方が必要なんじゃないかと思うのです。

会社を経営するにも、会社勤めをするにも、ときに、過去の時間や経験とは切り離して、考え直すことは出で来るでしょう。
そのときに、過去の経験が邪魔をするなら、意識してみてください。
「新しい世界は、過去にはない」そんな風に。。。

過去の経験が、いまに繋がっている。
だけど、そこに固執することも、新しいことを阻むことになるなら、過去の経験も、ときに蓋をして、今までのコンフォートゾーンから抜け出す勇気を探してみませんか?

小さな一歩です。
後退に見えるような一歩かもしれませんが、過去から切り離して考える勇気は、次の世界も見せてくれるかもしれません。

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