人と人とのバランス【人間関係のマトリクス】

自分の周りの人との関係、家族、職場の仲間、すべてにおいて、人と人との関係には、バランスを取り合う力学が働いています。

この記事の目次

  • 自分はどこに入るだろう
  • 相手が変わればマトリクスも変化する
  • 人間関係のマトリクスを活かす

自分はどこに入るだろう

人と人との関わりには、無意識のうちにお互いのバランスを取り合っています。
それは、関わる人同士が、無意識のうちに、そのポジションに入り、バランスを取り合うのです。

人間関係には、2通りがあると言われています。
下記の図のように、ポジティブ自立⇔ネガティブ依存と、ネガティブ自立⇔ポジティブ依存の2通り。

ポジティブ自立タイプは、リーダー・社長タイプでグイグイ引っ張るイメージ。
ネガティブ自立タイプは、管理者・参謀対応で心配からコントロールしやすいイメージ。

ポジティブ依存タイプは、癒し系・ドジしやすいタイプで自分では率先して動かないイメージ。
ネガティブ依存タイプは、悲観的・共感力があり問題点を見つけるのが得意なイメージ。

自分に、そして、自分の周りに居る人に当てはめてみると、なんとなくイメージが伝わらないでしょうか。

…で、あなたはいま、どのタイプに属すことが多いですか?

相手が変わればマトリクスも変化する

上記の話は、人間関係のマトリクス(力学)の話なのですが、この人間関係のマトリクスで、自分がいま居るポジションに居たとしても、相手が変われば、このマトリクスが変化することもあるのです。

例えば、自分は仕事の相手には、ポジティブ自立タイプで、リーダーシップを発揮し、グイグイとことを進めているのに、家に帰ると、奥さんの前は、叱られたり管理されたようなポジティブ依存タイプになってしまうとか。

相手が、どこかのタイプに強く居る場合、人間関係のマトリクスの中では、必ず対抗するポジションに居て、バランスを取ろうとしてしまうのです。
しっかり者の奥さんや、社員、同僚などなど、自分の周りに居る人が、管理したがるような人なら、不満を言いつつも、管理されるお任せするような力学を発揮してしまう。

人間関係は、そうやってお互いは無意識のうちに、バランスを取り合って出来上がっているとも言えます。
ですので、相手が変われば、そのマトリクスも変わることもある。
それは、相手が…だけでなく、自分が、そのポジションに居るから、相手が変わる場合もあると思うのです。

自分が関わる人たちのこと、人間関係のマトリクスという視線で、見渡してみてはいかがでしょうか。

人間関係のマトリクスを活かす

人間関係には、マトリクス(力学)がある…それを知ったうえで、じゃあ、どんな風に捉えて、活かしたらいいのか。

私は、こう考えます。
いつも自分が、相手に対してどんなポジションをとってるのか、認識してみてはどうでしょう。
そのうえで、いつも頼ってばかりのポジションなら、少しだけ、自分で動くことを意識してみる。
力学ですから、こちらの力が変われば、相手とのバランスは、多少変化すると思うのです。

逆に、いつも自分を信頼できないがゆえに、いつも監視して、相手が頼りなさに不満ばかり浮かぶのであれば、相手に少しだけ『任せる』という意識を持って信頼してみてはいかがでしょう。
すぐには変わらずとも、関係のバランスは、少し変化の一片を取ると思うのです。

どちらにしても、変化させるには、勇気が必要です。
任せるも勇気、頼るも勇気、信頼するも勇気です。
勇気を出して、少し変わったとしても、人間関係のマトリクス(力学)に、大きな変化は見られないかも知れません。
でも、そうやって意識して感じることで、バランスを取る力加減がつかめたりしないでしょうか。

社員を雇う経営者の方にも、責任感持って働くバランス、社員同士がバランスよく働くバランス、そこを認識しながら、配置や働く環境を整える参考にもなると思います。

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