傘の下が得意な人、窮屈な人【働くこと】

会社を傘に例えるなら、その下で支えることが得意な人と、誰かの傘の中では、窮屈に感じる人がいます。
傘を持っている人も、そのことを理解できたら、違う見方ができないでしょうか。

  • 傘の下で支える人
  • 自分はどっちだろう
  • それぞれの場所で活きる

傘の下で支える人

企業同士の合併や、買収などの際にも、『傘下』と呼ばれるように、傘を表現に使いますが、働く人を考えるときも、傘で例えて考えてみようと思います。

傘の下…そう表現すると、狭苦しい感覚が浮かぶ人も居れば、逆に、安心の感覚が湧く人も居るでしょう。
どちらが良いでも、どちらが優秀でも、劣るでもない。
傘の下が得意な人は、傘の下で支えることが得意な人です。
そして、人の傘の下で働くことが、窮屈と感じる人は、自分の傘を見つける方が、得意な人なのかもしれません。

傘(会社)が大きくなれば、外からの風も、雨も大きく当たってくる分、そこを支える人が、たくさん必要になります。
同時に、大きな傘の下には、たくさんの人が働ける場所にもなります。
傘の下で、支える人が居るからこそ、傘も安定して立つというものです。

自分はどっちだろう

人の傘の下で、自分の得意を活かせる人も居れば、傘の下では、窮屈に感じて、自分らしさを発揮できない人も居ます。
だからといって、窮屈に感じる人が、すべて独立して、自分の傘を作ればいいのかというと、そうでもないように感じます。

まずは、自分はどちらだろうと、知ることは大事です。
知ることで、どう感じるのか、どう動けるのか、理解することに繋がるのですから。

そして、大事なことは、自分のタイプをしるだけじゃなく、周りにも、それぞれのタイプが居るとしることも大事でしょう。
それは、人を雇う経営者の立場の人も、そのことを理解していないと、人の見方が偏ってしまうことがあります。

例えば、自分の傘の下で働く人に期待するとき、自分と同じように、会社を思い、働けると勘違いしたりしないでしょうか。
自分の傘の下なら、そこに働く人は、傘の下で支える人であって、傘の持ち主と全く同じ感覚には、当然ならないでしょう。

働く人は、自分がどちらのタイプか知って、自分らしく働けること。
そして、自分の傘を持つ立場の人は、どう支えたくなるような傘なのか、意識することも大事ではないかと思います。

それぞれの場所で活きる

以前、ある経営者の方に、社員が辞めないようにするには、どうしたらいいのかという相談を受けたことがありました。
人を雇うとき、辞めてほしくないと思うのは、自然な願いだと思います。

ですが、傘の下の話で例えるなら、傘を支える人であっても、自分の傘の下でない限り、その人が自分を活かす場所が変わることは、あり得ることです。
キャリアアップもそうですし、やりたいことが変わる場合もある。
そんな変化が起こるとき、傘(会社)を変わることも自然だとも思えます。
もしかしたら、いまの場所が、窮屈になったのかもしれない。

変化を恐れるのも仕方がないですが、人は、それぞれの場所で活きることが、ごく自然な流れでもあると思います。
先ほどの辞めてほしくないと願う経営者の方であれば、それぞれの個性を活かせるような環境や、会社経営を考える方が、難しいですけど功を奏することになると思います。
人の入れ替わりも含め、それぞれの個性をどう活かせるのか、傘の下で働く人も、傘を作る人も、意識した方がいいと思います。

人と同調するのが得意な人、個人で活動する方が得意な人、それぞれがタイプの個性を活かせるためには、違いを理解し合うことは、時に必要ですから。

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